人々の力を引き出し、未来を創造する
創造力と慈悲の象徴、鬼丸昌也。立命館大学法学部の卒業生で、1979年に福岡県で生まれ育った。認定NPO法人テラ・ルネッサンスの創設者兼理事として、地雷の被害者支援と平和の推進に生涯を捧げてきた。 少年時代の出逢いが、一生の旅路を決定づけた。高校在学中、アリヤラトネ博士(サルボダヤ運動創始者/スリランカ)に出逢い、「すべての人に未来をつくりだす能力がある」との教えを受ける。この言葉が、未来の活動の礎となる。
僕たちは微力だけど無力ではない
2001年、カンボジアを初訪問。その際、地雷の被害現状を知り、「すべての活動はまず『伝える』ことから」と心に決める。同年10月、大学在学中に「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目指す「テラ・ルネッサンス」を設立。 以来、地雷問題、子ども兵、平和問題の啓発に全力を注ぎ、講演活動を展開。年に100回以上、学校、企業、行政などで話をする。遠い国の話を身近に感じさせ、ひとりひとりに未来をつくる力があると訴える。そのメッセージには共感が広がっている。 鬼丸昌也の講演は、地球的課題を伝えるだけでなく、すべての生命が安心して生活できる社会を実現するための力が、ひとりひとりに備わっているということを感じさせる。その思考と行動が、今日の世界を変え、明日の世界を創造する。
私は1979年11月に福岡県北九州市で生まれました。小学校1年生まで北九州市で過ごしましたが、父親の事業がうまくいかず、学年の途中で北九州市から父方の実家がある小石原村(現在は福岡県朝倉郡東峰村)に引っ越すことになりました。
その村で私を待ち受けていたのは、生まれて初めての「仲間外れ」の経験でした。小学1年生にして、コミュニティから孤立させられる苦しみを味わったのです。
この経験が、私のテラ・ルネッサンスでの活動の原点となっています。